SCOUT講座2 「SCOUTクイックスタート」(4/13)
6. 物質の誘電関数データ
Material ウインドで物質を選択して, ハンマー型のツールボタンまたは, Edit コマンドで, 誘電関数ウインドが開きます.
誘電関数ウインド
7. 層構造の構築
メインウインドの Object から Layer Stacks ウインドを開いて, サンプルの層構造を記述するための Layer Stack を選択します. 通常は, デフォルトの Layer Stack を使用します. ここで, デフォルトのレイヤースタック名:'Layer Stack' を別の名前に変更することもできます.
ここでは, 1 mm 厚の BK7 基板上に成膜された TiO2 膜ですので, 基板に Simple layer , 膜に Thin film を指定することにします (基板は, 可干渉性について説明するため, あえて Simple layer にしました) . 基板と膜の2層が追加された 'Layer Stack' ウインドは次のようになります.
Layer Stacks ウインド
Layer Stacks ウインドのハンマー形のツールボタン, または, Edit コマンドで, 'Layer Stack' ウインドを開くことができます. このウインドでサンプルの層構造を記述します.
'Layer Stack' ウインド
'Layer Stack' ウインドでは, 光束はレイヤースタックの上方から入射されます. プルダウンメニューで膜の属性を選択して, 2つの Halfspace の間に, " + " ボタンで層を挿入していきます. 追加された層は, カーソル注目行の上に挿入されます.
プルダウンメニューで選べる膜の属性は数多くありますが, よく使用するシンプルな膜タイプは, 次の3種類です.
- Thin film: nm オーダーの干渉性の層
- Thick layer: mm オーダーの非干渉性の層 (基板)
- Simple layer: μm オーダーの層. 干渉性の設定が可能
ここでは, 1 mm 厚の BK7 基板上に成膜された TiO2 膜ですので, 基板に Simple layer , 膜に Thin film を指定することにします (基板は, 可干渉性について説明するため, あえて Simple layer にしました) . 基板と膜の2層が追加された 'Layer Stack' ウインドは次のようになります.
層が追加された 'Layer Stack' ウインド